
アメリカなどでは、家や家具、犬小屋などを自分で組み立てたり、塗装したり、オリジナルで安く楽しく作ろうといったDIYが盛んです。しかし、塗装はそれだけのためではありません。
物の保護や美化、そして物そのものに効用を与える役割があります。
保護の役目としては、鉄や金属のサビや風化、木製品の腐食を押さえます。
美化の役割としては、建物や物に自由な色彩を与え、光沢の有無や模様によって外観を整えたり美しく見せる事が出来ます。
物そのものには、塗料に防カビ、防虫、防腐等の機能を付加する事で物の価値を高める事が出来ます。
塗る対象物によって適切な塗料と道具を使用しましょう。 合わないものを使用すると、はがれやサビなどトラブルのもとになり、保護効果や美しい仕上がりは期待できません。
成功する塗装の条件には気温や湿度が大きく関係しています。 理想は湿度の高くない晴れた日が良いでしょう。 気温が5℃以下ですと塗料がはがれやすく、湿度が高すぎると塗料がはがれやすいだけでなく、乾燥も遅くなります。
塗装をする前には、サビやひび割れ、古い塗膜をはがして塗装面をキレイにする「下地処理」、その後に、塗りたくない部分をマスキングテープやシート類で覆う「養生」の作業があります。 この準備をきちんと行うかどうかで、塗装の作業効率や仕上がりに大きな差が出ます!
一気に厚塗りしてしまうと、乾燥時間がかかる上に、塗料ダレや表面伸縮、ひび割れの原因になります。 薄く2~3回重ね塗りするとキレイに仕上がります。

ハケは、塗料によって毛の素材が違い、主に「水性用」「油性用」「ニス用」にわかれています。
塗料との相性や塗り心地、耐久性などにより「水性用」は化繊、「油性用」は馬毛、「ニス用」は山羊毛を使っている事が多いです。しかし、最近では速乾塗料の増加で、毛玉がすぐに固まってしまう事があります。そこで、固まりを防ぐために「水性用」「油性用」「ニス用」共に化繊を主体にしたハケが主流になってきています。
ハケの形状には大きく分けて2タイプあります。
スジカイバケは毛束に対し柄が斜めになっていて、日本独自のスタイルであり、コントロールしやすいので細かい塗装面に適しています。平バケは毛玉に対し柄がまっすぐで広い塗装面の塗り伸ばしに適しています。
また、同じハケでも毛の幅にサイズがあり、塗装面積により適したものを選ぶと作業効率があがります。

新しいハケには接着剤にしっかり固定されていない不要な毛(抜け毛)があります。そのまま塗装すると、塗装面に毛がつき綺麗な仕上がりになりません。
ハケの柄を両手に挟んで、クルクル回転させると不要な毛が浮いてきます。
毛をもんで、不要な毛を良く取って下さい。水性塗料を使用する時は毛払い後一度水に浸して馴染ませるとハケが固まりにくくなります。

柄を短く持ちすぎずに鉛筆を持つような感じで持ちます。
力を入れずに、手首のスナップで塗るようなイメージです。
塗料は、毛丈の1/2から2/3程度均一に含ませ、新聞紙やベニヤなどの面に塗り付け動作をして毛束の芯まで塗料を含ませ、毛束の形を整えます。
つけ過ぎてしまうと、塗料ダレをおこしたりムラが出来て上手く塗る事が出来ません。
下缶の縁を使って塗料をきり、適度な含みになるよう調整しましょう。

塗る際は、ハケを寝かせないように、毛を塗面に対して垂直の状態で塗ります。
こうすることにより、毛のスジが出にくくキレイに塗る事が出来ます。

コーナーや細かい部分はハケで先に塗り、広い部分はローラーやコテバケを使いましょう。作業時間の短縮になります。
塗装面に塗料を縦方向に配るように塗った後、横方向から塗料を均一にします。
最後に塗料をよくしごいたハケで縦方向にハケ目を整えます。
木部なら木目に沿って仕上げて下さい。
※一度に塗る面積は約80cm角を目安にしましょう。細かく塗っていくとムラになりやすいので注意しましょう。
空気に触れると固まってしまいます。毛の部分に水をつけて使用時に水を切って使ったり、なるべく空気をいれないように袋に入れて休憩して下さい。

※ハケを洗った水や残った塗料を下水に流すと水質汚染の原因になります。市販されている固化剤を使い、塗料を固めて分離後廃棄しましょう。